電子コミック業界の 仕組み

電子コミックの商流

電子コミック・紙単行本に関わらず作家は出版社と契約し、出版社から報酬を受け取るケースが一般的です。出版社は受け取った作品を複数の販売サイト(マンガ配信サービス)を通して読者に届けます。

電子コミックの商流
  • 作家の収入には、原稿1ページごとに支払われる原稿料と、作品の売上金額に応じて支払われる印税の二種類があります。

電子コミック印税の仕組み

電子コミックの販売価格の内訳は販売サイトの収益、出版社の収益、そして作家の報酬となる印税に分けられます。紙単行本の場合は、さらに取次の収益が含まれます。

電子配信時の電子コミック印税の仕組み
  • 電子取次を介して配信するケースもあります。

参考:紙書籍の印税の仕組み

電子配信時の電子コミック印税の仕組み
  • 取次とは、出版社から本を仕入れ、全国の書店に流通させる業者のことです。

電子書籍と紙書籍の比較

電子書籍での出版と紙書籍での出版では、それぞれに特徴があります。電子書籍の最大のメリットは、在庫という概念がないので、一度商品化されると恒久的に配信が続き絶版や品切れがありません。配信が続く限り印税収入を得ることができます。

出版形態 主なメリット 主なデメリット
電子書籍
  • ⼀度電⼦書籍化してしまえば、絶版や品切れがないため恒久的に印税が⼊る
  • 電⼦書籍が売れなかった場合は印税が⼊らない
  • 印税収⼊が発⽣するタイミングが配信後になる
紙書籍
  • 印刷時に印税が発⽣するため、早いタイミングで作品に対する収⼊を得られる
  • 作品が絶版になってしまった場合は印税が⼊らない
  • 出版社・作品によって、紙書籍でも実売部数に対し印税が発生するなど、様々なケースがあります。